ポルトガル旅行記 (その2 リスボン郊外 エボラにて)

リスボン近郊(エボラ)と聖アントニオ祭り(イワシ祭り) 画像をクリックすると拡大表示されます。)
Img_2373s
翌朝、リスボンからテージョ川を渡ってアレンテージョ(テージョ川の向こう、南東部でスペインの国境に近い)地方へ行きました。行く途中古くて大きなコルクの木がたくさんあり、またバスコダガマの銅像も見ながらいよいよエボラの歴史地区にImg_2377s 入ってきました。
 
 
エボラ市内観光(世界遺産)
サンフランシスコ教会と人骨堂を見学
サンフランシスコ教会はポルトガルが繁栄した航海時代(15世紀Img_2384s の終わりから16世紀の初め)に建てられたゴシックとマヌエル様式を混ぜたような教会です。
すぐ隣にある人骨堂の入り口の内側の壁にはきれいなアズレージョ(絵画のように美しい装飾タイル)がはられていました。昔トルコに行ったことがImg_2392s ありますが、中東の影響を受けているようにも思えました。
Img_2393s
人骨堂には5000体の人骨が壁や柱に埋まっていますが、さすが目の 当たりImg_2395s にするとゾッとしました。
Img_2396s
ディアナ神殿
ジラルド広場(エボラの中心の広場)辺りには古代ローマ時代Img_2428s (2世紀から3世紀) の神殿も残っていてポルトガルの歴史の重みを感じました。
エボラのカテドラル(大聖堂)を見学
1584年、日本から天正遺欧少年使節団が大聖堂をImg_2421s 訪れてパイプオルガンを演奏したそうです。実際このパイプオルガンを眺めていると日本とポルトガルが早くからつながりがあったのかと思うと胸が熱くなりました。
                  Img_2417s     

 

 
 
やっとポサーダでランチ
今年はヨーロッパはアフリカからの熱波の影響で特別暑い上、この町は内陸にあり坂道になっているのImg_2441sで日中は半端ない暑さで、もう観光どころではありません。一時も早く木陰に入りたいと思ったものです。やっとディアナ神殿の横の修道院を改装したポサーダでランチとなりました。 最初出てきたスープはみそ汁のようなものでしたが、いまいちでした。                   Img_2442s
最後のデザートはセリカイヤスポンジケーキですが、これが日本に伝来したカステラの元祖ではないかなと思い頂きましたが、これもいまいちでした。
Img_2443s
聖アントニオ祭(いわし祭り)を見学
ポルトガルの首都リスボンの守護聖人、聖アントニオを讃えるお祭りで、 Img_2466s 別名イワシ祭りとも言われて、ポルトガル人が大好きなイワシの炭火焼きをして楽しむものです。
エボラ観光を終えいったん夕方ホテルに戻りましたが、大通りのお祭り(パレード)の前に少し時間があり、添乗員さんから近所でもいわし祭があることを知らされこじんまりとしたお祭にも参加しました。会場に着いて演奏が始まりもうそろそろお祭り開始かと思い、ちょっと音楽に合わせて体を振っていたらポルトガルの熟年の女性がダンスを申し込んできました。ご愛嬌に少しお付き合いしたからでしょうか。いい席をImg_2457s_2 紹介してくれたので皆さんと新鮮な焼きたてのいわしを頂くことができました。日本のイワシに比べ少し大きめで岩塩がまぶされていましたが、塩加減も程よくてとても美味しかったです。
添乗員さんが気を利かせてお箸を日本から持って来られていたのでとても助かりました。日本人がお箸できれいに食べるので感心したことでしょう。
聖アントニオ祭(いわし祭り)のパレードを見学
この度のイベントのイワシ祭りパレードに向けてホテルからリベ
ルダーデ 大通りへタクシーに分乗して出かけました。
さすがタクシーの運転手さん、この日はどこの通りも混むので空いた道をImg_2484s_2 華麗な運転さばきでスイスイと抜け到着しました。着いた時はすでにパレードが始まっていていい席がなく、空くのをしばらく待って片手で手すりにしがみついて写真を撮り ましたが、正面からではなく暗かったので余りよく撮れませんでした。
昔ブラジルのリオのカーニバルのチャンピオン1位から6位までのパレードを見たことがあったので、ルーツはこのいわし祭りのようなポルトガルのお祭り
Img_2515s だとすぐわかりました。ブラジルは昔ポルトガルの植民地だったのです。こちらの方が可愛くて素朴です。リオのパレードはセクシーでより豪華です。かなり見た後、疲れたので皆でタクシーでホテルまで帰りました。

| | コメント (2)

ポルトガル旅行記 その1 リスボンにて

009(画像をクリックすると拡大表示されます。)
2017年6月10日から19日までポルトガルを旅行してきました。
どこに行こうかと思案していた時、2年前に、南アフリカの喜望峰まで行きついたことを思い出しました。また昔ポルトガルの植民地だったブラジルにも行ったこともあり、日本とも昔から関係もあってポルトガルに興味がわきました。出かける前、司馬遼太郎氏の「南蛮のみち1と2」とポルトガルの歴史を読み、興味津々で臨みました。
羽田からミュンヘンを経由して首都のDsc_8540s リスボンまで15時間かけて到着しました。
ポルトガルは日本の九州くらいの大きさの小さな国ですが、世界遺産が13もあるという。今回はそのうちの7つを訪れます。
これからリスボンに3連泊です。
この旅は「ポルトガルゆったり10日間滞在」のキャッチフレーズでほとんどが70才以上のシニアで、珍しく多く16人のツアーでした。ところが翌朝から過密スケジュールが始まりました。
リスボン市内観光
Img_2274s 午前中は名物路面電車一車両を私たちツアーが貸し切り、車窓から旧市街を一時間弱かけて巡りました。7つの丘にまたがるリスボンは急な坂が多く結構曲がりくねっています。
ベレンの塔(世界遺産)を見学
テージョ川沿いにあり、リスボンに出入りする船を監視する水上要塞で16世紀初めに建てられた見張り用の塔。
テージョ川は上流Img_2305s

 

はスペインのタホ川。昔スペインのトレドに行った時、この下を流れている川が下流のリスボンまで繋がっていると言われたのを思い出しました。ここのテージョ川はまるで海のように広大で晴れ晴れして、 さすが司馬遼太郎氏が何回も本の中で述べられていたのがわかるような気がしてとても印象的でした。
発見のモニュメントを見学
大航海時代に活躍した帆船型のモニュメント。ポルトガルの英雄エンリケ航海王子を先頭にバスコダガマImg_2317s やサビエルもいます。
中央広場の地面には世界地図が描かれており、大航海時代にポルトガルが到達した国々の年が刻まれています。日本は1541年になることがはっきり記されているのにはびっくりしました。Img_2310s
ポサーダで昼食
N170611172s 昼食はポサーダ(昔宮殿だったところをレストランに改造して使っている)で美味しいシーフードクリームスープ、舌平目の包み揚げ、骨付きラム、デザートを頂き、まるでお姫様気分になれた気がしました。
    Img_2323s
Img_2324s
Img_2325s
 
 
ジェロニモス修道院(世界遺産)見学
司馬遼太郎氏の本の中でも彼が何回も口にしている「ジェロニモス修道院」は大航海時代Img_2357s の富によって建てられたポルトガルで最も華麗なマヌエル様式の修道院です。航海時代の立役者バスコダガマの棺がありました。16世紀から19世紀までの3世紀にわたってやっと完成したほどです。
    Img_2344s
Img_2340s
マヌエル様式とは
大航海時代バスコダガマがインド航路を成功させ、マヌエル一世の元で巨万の富を蓄えた国家の財力は建築物にも及びました。船のロープや海草など、海にまつわるものを装飾にしたポルトガル独特な建築様Img_2352s 式で優美です。
サン・ジョルジェ城を丘から眺める
バスで展望台まで行き向かいの丘のサン・ジョルジェ城を眺めました。このお城はおよそ1500年前のローマ時代に建てられたリスボンで一Img_2365s 番古い建物です。
その後ケーブルカーに乗りテージョ川の河口まで出てきました。一日中目まぐるしく動いた後ホテルに帰りひと息ついたと思ったら、またこれからディナーショImg_2367s ーに向かいます。                  
                    Img_2371s
 
ファドディナーショー
ファドとは「運命」を意味することばで人生の悲しみやせつなさ、郷愁などを表現して歌われるポルトガルのN170611255s 民謡です。特にポルトガルギターの哀愁漂う音色が素晴らしく歌い手の声と相まって感動しました。ところが私たちのテーブルが奏者に一番近い席であったためか、ギターリストが音に敏感過ぎてツアーメンバーの方がカメラを出して何かちょっと話声がするものなら耳障りなのか、鋭い目つきでにらまれたりと緊張しました。またトイレで待っている間、ちょっと故障しているところがあったので次の人に使い方を教えて差し上げました。それから「どちらからいらしたのですか」と言われ「日本からです。」「私はルクセンブルクからです。」「私は以前あなたの国にN170611244s 行ったことがあります。」というちょっとした会話を交わしました。それで聴衆の大半がルクセンブルクの人だとわかりました。
ファドは暗いイメージがありましたが、意外に明るいので気に入りすぐCDを買って帰りました。海外旅行する国ごとにお土産にCDを買ってきますが、ほとんどライブの方が良いことが多いです。でも今回は素晴らしく最近コーヒータイムに聴いてはポルトガルを懐かしんでいます。

| | コメント (4)

目黒川のお花見

Dsc_7951s_2 4月10日はお花見日和となって目黒川のお花見に行って来ました。お金のある人もない人も全てにお花を愛でるプレゼントを神様が下さっているようで、日本人に生まれて来てよかったと思われる瞬間です。満開宣言が出ていましたが、ところどころはまだ5分咲きがあったりとまばらでした。都内一番のお花見人気スポットとして有名なここ目黒川は人出も半端ではなく、外国人の観光客も含め当日は大変な人出でごった返していました。今までいろんなお花見スポットに行ったことがありますが、目黒川は今回が初めてでした。今でこそトレ

Dsc_7962sンディな街に生まれ変わって
いますが、古典落語にも出てくる「目黒のさんま」のイメージが今も残っているのか、庶民的なところで皆に親しみを持たれているようです。でも余りにも大勢の花見客で賑わったためか、お花をゆっくり愛でる気持ちになれず少し残念でした。

| | コメント (5)

マリー・アントワネット展

001s 昨年の10月~今年2月まで六本木の森美術館で開催されています。私は昨年12月に友達と行きました。
マリー・アントワネットの展示品が200点位出品されていましたが、その中でも数々の日本製の漆器や伊万里焼のような装飾が施された食器セットなど(Japan)を彼女が愛用していた事を知り、日本との密接な関係に驚きました。
展示品は皆撮影禁止でしたので、絵葉書を買ってきましたのでお見せします。ヴェルサイユ宮殿には、「プチ・アパルトマン」と呼ばれるマリー・アントワネットの“プライベート空間”があります。その部屋の原寸大を再現した一点だけが撮影

002s_2

可能でした。この部屋はマリー・アントワネットの好みを色濃く反映
しています。彼女は服装はじめ髪型やインテリアなど色々のものの

ファッションセンスにもたけていて、素晴らしい才能も持ち合わせていたようです。昔ベルサイユ宮殿に行ったことがありますが、このようなマリー・アントワネットが愛用した品々を日本で初めて見て感激しました。
20161207_1348530s

| | コメント (2)

迎賓館(赤坂離宮)を訪れて

Dsc_7808s_2 9月15日、迎賓館を訪れました。昔、東京都民限定で一日見学できることがあった時、応募しましたが落選しました。今年4月より一般公開できることになり、ネットで予約してやっと念願が果たせました。当日は大勢の人でごった返しており秋田、栃木、茨城、神奈川県等・・色んなところからのツアー客が来ていたり余計混雑しました。入る前に荷物検査も受け、結構時間がかかりましたが、待っただけのことはありました。
館内に入ると何と絢爛豪華でフランスからの影響が色濃いのですが、その中にS あって日本の趣がどこか漂よって気品に満ちていて日本の誇りを感じました。今では国宝に指定されています。
迎賓館は名前の通り海外からの来賓客があった時使われるのですが、宿泊もできるようになっているようです。明治42年(1909年)に建てられた日本唯一のネオ・バロック西洋風宮殿建築です。4つ(彩鸞、花鳥、朝日、羽衣の間)の部屋からなっていますが、ただ館内の写真撮影は禁止でお見せできないのが残念です。絵葉書と本を買ってきましたので一部を披露します。
中庭には噴水もあり、正面玄関から見た景観はまるImg_1940s でベルサイユ宮殿に来たのかと思うほどで、東京に居ながら一日異国情緒を堪能しました。
          Img_1948s
 
Img_1954s
           Img_1960s

| | コメント (0)

アフリカ南部12日間の旅 (その6 最終回 Final episode My Trip to Southern Africa in Cape Town)

最終回  Final episode 

ケープタウンにて(in Cape Town)

Dsc_5755s


11月4日

早朝、前の日に登ることができなかったロープウェイにまた挑戦しました。床が360度回転するロープーウェイに5分乗ってケープタウンの象徴のテーブルマウンテンの頂上(1087m)に到着しました。今日は何とラッキーなのDsc_5761sでしょう。前の日とうって変わって

Dsc_5789s


風もなく晴天で人も少なく、頂上からは周辺の景色がはっきりと見えました。ハイラックス(岩狸)が遊んでいて心が和みました。

ワイナリー訪問

テーブルマウンテンからバスで南アフリカワインの名産地・ステレンボッシュのDsc_5812s


ワイナリー”SIMONSIG"を訪問しました。そこで5種類のワインをテイスティングしましたが、その中でも南アフリカだけのピノタージュ(赤ワイン)はおいしく結局、帰国する折ヨハネスブルグ空港で買い求めました。この辺りのワインランドはケープタウンの東1000m~1500mの山の麓にあって昔からワイン造りのためのブドウ栽培が行われています。

Dsc_5815s


昼食はこのワイナリー内のフレンチレストランでとりましたが、とてもおいしかったです。

               Dsc_5827s

Dsc_5829s

                       Dsc_5831s

カーステンボッシュ国立植物園観光(世界遺産)

Dsc_5954s_2


昼食後、テーブルマウンテンの東斜面に広がる雄大な(5kmとちょっと)植物園を散策しました。南アフリカ
固有の樹木や植物が栽培されていて、中でもピンクッション(針刺しのような形)や国花でもあるキングプロテアのお花は南アフリカらしく、色鮮やかで美しく印象的でした。またサンバードもキャッチできてラッキーでした。珍しいDsc_5917sお花があり過ぎてわからないので"Wild flowers"の本を買って帰りました。泊まっているホテルにもピンクッションやキングプロテアのお花がふんだんに飾ってあるのが、このワイルドな植物園を歩いてみて納得できました。

Dsc_5885s

Dsc_5881s

 

Dsc_5904s

Dsc_5892s

 

ウオーターフロント散策

ホテルに到着した後はホテルのロビーから続いている巨大なショッピングモールをざっと見て回りました。雑貨、ファッション、日用品、グルメからジュエリーまで450軒以上のさまざまなショップが集まっているようです。夕食は海に近いところのレストランで食事をするので、前もってホテルから下見に行きましたが、なかなかホテルに戻れず2箇所でたずねてやっとホテルに辿り着くといった感じで迷路の世界です。ウオーターフロントで楽しむことができるのは、25年前位まではアパルトヘイトがあって夜、外に出ると危ないということもあるからだろうと想像しました。今回も夜外出は禁止でした。
夕食はプライベートディナーでロブスターでしたが、とても美味しく頂きました。

11月5日
ケープ半島観光

シールアイランドを船で遊覧
Dsc_5967s


ハウトベイより船でおよそ15分位のところにドイカー島(南アフリカオットセイがたくさん生息する島・シールアイランド)が見えてきます。天敵のサメがこの辺りには来ないのでオットセイがこの島に集まるようです。風もなく船は全く揺れず島の周りをゆっくり45分間位Dsc_5975s


かけて遊覧しました。

ケープポイント

Dsc_6026s


バスの駐車場からケーブルカーで頂上まで行き、そこから歩いて灯台まで登りました。そこから眺める海は何と壮大なことかとため息が出ました。

喜望峰(Cape of Good Hope)

昔学校でポルトガル人のヴァスコ・ダ・ガマがDsc_6036s


喜望峰を経てインド航路を発見したことは学びましたが、大航海時代に思いを馳せ、実際とうとうアフリカ大陸の最南西端まで来れたと思うと、達成感で胸が一杯になりました。その上、喜望峰到達証明書まで頂戴し、余計想い出深いものとなりました。

ボルダーズビーチのアフリカペンギン

Dsc_6059s


ここのビーチにはアフリカペンギンが3000羽生息しているそうです。
ここのペンギンはあまり大きくなく、どちらかと言えば小柄でよちよち歩くしぐさが何とも可愛らしく思えました。TVでアフリカペンギンが民家の庭に入っていくところを見たことがありますが、今回はそういうDsc_6061s


光景に出くわさなかったのがちょっと残念でした。

Dsc_6079s

                      Dsc_6103s



                     

Dsc_6106s

この日のディナーは今回の旅行最後のものとなりましたが、ホテルでは私達グループだけだったので、気兼ねなく話に花が咲きました。
旅の途中、疲れからか今回、夫が下痢状態が3日間続きましたが、幸運にもDr.S氏から特効薬を頂いたお蔭で何とかリタイアせず、皆さんと最後までご一緒できたことを心より感謝します。


11月6日
朝ホテルを出発して30分でケープタウン空港に到着です。正午過ぎにケープタウン空港を発ち2時間位かかってヨハネスブルグ国際空港へ到着しました。そこから午後5時50分に南アフリカ航空機でおよそ13時間かかってまず香港に向かいます。

11月7日

香港を経由し午後3時過ぎに全日空機で4時間かかって日本に到着です。帰りは片道17時間かかったことになります。

旅を終えて
Dsc_6118s
チョベ国立公園とチョベ川のサファリは雄大で動物に触れることができてよかったと思います。またアフリカ大陸の最南西端の喜望峰まで行けたという達成感で感無量になりました。



今までアフリカの中でもエジプト、モロッコ、マダガスカルと旅行したことがあります。今回アフリカ大陸の南部の雄大な国々に足を踏み入れて、想像していた以上に自分に体力があったのに驚きました。アフリカの文化とリズムには不協和音のところもありましたが、Dsc_5848s


日頃日本の小さな島国に住んでいて、些細なことで悩んでいることが馬鹿馬鹿しく思われてきました。人生おおらかに暮らしたほうが楽だと思うようになったのです。
これからも日々健康に気をつけ、また海外旅行に挑戦したいと思います。

 

                                                完 The End

| | コメント (2)

アフリカ南部12日間の旅 (その5 My Trip to Southern Africa At the Blue Train)

11月1日
今日は移動の日

チョベ国立公園のあるボツワナからバスで2時間かけてジンバブエのビクトリアフォールズ空港へ到着しました。
これから飛行機で1時間半かかってまた南アフリカのヨハネスブルグに帰ってきました。結局この日はボツワナ、ジンバブエと南アフリカの三ヶ国を巡ったことになります。
また最初ヨハネスブルグに泊まったホテルに戻って来ましたが、今度は前ほど豪華なお部屋ではありませんでした。

11月2日

豪華列車・ブルートレイン一泊二日の旅 (At the Blue Train)

Dsc_5673s


ヨハネスブルグからブルートレインに乗るためバスでプレトリアまで行きました。
いよいよプレトリア駅からケープタウンまで1600kmを一泊二日(27時間半)で行く豪華寝台列車(走る5つ星ホテル・ブルートレイン)の旅が始まります。

今まではワイルドな旅でしたが、この日はDsc_5678s_2


ゆっくり車窓から雄大な大地を眺めながら豪華なフランス料理に舌鼓を打ったり、ラウンジでは他のツアーの方達とアマポーラというリキュールのようなお酒を飲みながら旅の情報交換をしたり、車窓から美しい夕陽を眺めたり、売店で夫はネクタイを買ったり、私はお土産にしてもよいのでブルートレインのマーク入りのキーホルダーをたくさん買ったりしました。
Dsc_6303s

                   Dsc_5693s

 

Dscn0458s

              Dsc_5695s

 

Dsc_6308sブルートレインの乗客の16%が日本人で最多で


数%がアメリカ人、イギリス人ということで、日本人は上客のようです。そして私達ツアーメンバーはブルートレインに乗ってプレトリアからケープタウンまで行ったという証明書と小さな時計の記念品を頂きました。また今回グループの中の女性(Sさん)がDsc_5700s


誕生日を迎えられたのでブルートレインの会社からバースデーケーキをプレゼントされました。
途中お水の補給を2回したりしてロスが出たこともあって、キンバリーの鉱山博物館(一攫千金を狙う人達の手で掘られたダイヤモンドの採掘跡のビッグ・ホール)に立ち寄れずがっかりしました。でも男性達にとっては良かったかもしれません。女性達にダイヤモンド宝石をおねだりされずに済んだからです。とにDsc_5710s


かくこの列車は豪華でセンスもよく、お食事も満点で居心地が良く一日のんびりし過ぎるくらいゆったりし楽しい時を過ごしましたが、平素都会暮らしをしている者にとっては、いやというほどアフリカンタイムで不協和音を感じ、かえって疲れました。

Dsc_5702s

11月3日

何と3時間遅れて翌日の午後2時半に
やっとケープタウンに到着しました。結局、合計30時Dsc_5703s


間乗車したことになります。

テーブルマウンテン観光

ケープタウンのシンボル・テーブルマウンテンにロープDsc_6132sウエイで登ろうとしたところ、午前中、強風のためロープウエイが運休だったのでロープウエイ乗り場は長蛇の列ができていました。疲れていたところしばらく待ちましたが、風は収まらず結局中止となり、がっかりです。また翌日挑戦することになり、ホテルに向かいました。今晩から


ザ・テーブル・ベイホテルに2連泊です。ここはテーブルベイ沿いに立つネオビクトリア様式の優雅で格式Dsc_6133s


あるホテルで数々の著名人が宿泊しています。ロビーに入るとテーブルに飾られた豪華な生花に驚きました。ダイナミックなこと、さすがアフリカですね。ホテルからの美しい夜景にも感激です。

夕食は旅行中初Dsc_6134sめての日本食でしたが、ケープタウンは港町のため新鮮なお魚が手に入る上、日本人経営者兼板長こだわりの食材のためお料理がおいしく、レストラン ”FUJIYAMA"で食事して


いると外国にいる事も忘れるくらいでした。またブルートレインの中でバースデーケーキを頂かれた奥様からグループの皆にケーキを分けて頂き、ここでもDsc_5745s


お誕生日をお祝いしました。

夕食後夜景の名所”シグナル・ヒル”からケープタウンの街を見下ろしましたが、街のあかりがまるで黄金を散りばめたようできれいでした。

                      Dsc_5746s

Dsc_5738s

| | コメント (0)

アフリカ南部12日間の旅 (その4 My Trip to Southern Africa in Chobe National Park)

翌朝のモーニングサファリドライブ

Dsc_5509s_2    画像をクリックすると大きく見られます。


朝6時から3時間の早朝サファリに出発です。
強風で砂埃がひどくマスクをしたり、車の一番後部座席になり、ガタガタで大変でした。でもまさかここでいきなりライオンの一家族に出会えるとは思ってもいなかったのですが、私達の車の前を通り過ぎました。ライオンがいるとの情報でDsc_5517s_2多数のサファリカーが前後を囲んだため、その間をライオン達がバラバラになって急いで通ったのが残念でした。群れの最後に赤ちゃんライオンが車に引かれるのではとおびえて走って行ったのがかわいそうでした。でもさすが若いオスライオンが赤ちゃんライオンを守っていたのでした。また一頭の傷ついたライオンが木陰に横たわっていましたが、助けることもできません。こDsc_5518s_2


れもジャングルの掟ですね。

ここでも象の群れやクードゥーのメスにも出会えました。いったんロッジに戻り昼食をとり、Dsc_5536s


その後は夕方のサファリに備え、動


物と同じように私達も休息です。

Dsc_5543s

           Dsc_5547s




チョベ川ボートサファリドライブ

Dsc_5561s


午後3時半より船に乗りボートサファリに出発です。

チョベ川はボツワナ、ジンバウエ、ナミビア国境の川全長1、100kmの雄大な川で今まで海外旅行した中で最も広大な川です。

いきなりヌーの大群、白頭鷲、Dsc_5556s

Dsc_5591s

           Dsc_5596s

ナイルワニ、バッファローなどに出会いました。

Dsc_5654s

カバがいつ顔を出すのかとどきどきして見ていましたら、Dsc_5664s_2


息継ぎのためにほんの少しだけ顔を出してはすぐ水の中に潜って行く動作を続け、もどかしく思いまし


Dsc_5623s_2


た。ただ一頭だけ陸を小走りに走って行く姿が見られラッキーでした。

ボートサファリの目玉はDsc_5638s何と言っても「象の川渡り」ですが、出くわすことができました。観光客がいなければ大勢のファミリーで


川を渡るのでしょうが、この日は観光客が多くたくさんのボートの騒音が気になるのでしょう。たった2頭だけが川渡りをするのが見られました。「象は頭の良い動物だ」といわれますが、まず先頭の象がちょと水につかり少し前進して次はバックし用心深く様子を伺いながら、やっと川を渡り始め、その後、二頭目もついていきました。その行動を目の前で見られとても感動しました。
聞いてはいましたが、象は頭がいいですね。
私達のグループの方も言われたのですが、観光客は動物のすぐ近くまで連れて行ってもらって、よく動物を見ることができてラッキーなのですが、動物にとってはそれがストレスにならなければいいなと感じました。
この雄大な自然公園で生きる動物のためにも、観光協会がある程度のルールを作り、あDsc_5661s


まり動物のギリギリまでボートを近づけないようにして動物にストレスを与えず、大自然の中で動物を守ってほしいと思いました。

行く前に友達から「動物は動物園でも見られる」とか色々言われましたし、TVの「ワイルドライフ」や「ダーウインが来た」などDsc_5668sお気に入りで見てはいましたが、実際目にして見ると全然躍動感や


迫力、習性なども違い、動物の一つ一つのしぐさまでが愛しく思えてきました。また雄大な自然公園で生きている動物を見ていると、日本の小さな国でちょっとしたことがあっても大したことではないように思われるDsc_5670s


ようになりました。ボートサファリーの最後に何も遮ることのない大自然の中の美しい落日を見ていると、何とも言えなく感動的でした。

| | コメント (0)

アフリカ南部12日間の旅 (その3 My Trip to Southern Africa in Chobe National Park)

ジンバブエからバスで国境を越える際に靴を消毒させられ、車を乗り換えチョベ国立公園のロッジまでおよそ2時間かかって到着しました。

チョベ国立公園にて( in Chobe National Park)   I really enjoyed the First Safari Drive. Especially when and where I could find out animals was so thrilling.

この日からチョベ国立公園に2連泊です。
早速ロッジのお部屋に入りましたがエアコンの調子が悪く違うお部屋に変えて頂いたところ、ここでもまたエアコンのトラブル。現地アフリカ人のエンジニアから「修理をしたから大丈夫だ」と太鼓判を押されたもののやはりエアコンがきちんと作動せず、また元のお部屋に移ろうとしたところ「もうこの部屋はブロックされていて使用禁止」だというのですが、エアコンのきかないお部屋の中は暑くて眠れそうにないのです。まさか外はお部屋の中より涼しいのですが、蚊に刺されて寝ることもできません。とうとう添乗員さんがロッジのスタッフに掛けあって下さり、ブロックされたお部屋を開けさせ、私達はやっとねぐらに落ち着くことができました。ところがエアコンが効いてくると水がカーテンを伝わって床をびしょびしょにし、置いていたトランクまで濡れそうになりましたが、シャワー室からバスタオルを持ってきて拭いた後、そこに置いて寝ました。朝起きてみるとそれも乾くといった感じでこれもアフリカかと観念しました。

チョベ国立公園サファリドライブ (夕刻のサファリドライブ) First Safari Drive

Dsc_5381s
画像をクリックすると大きく見ることができます。

さあこれから待ちに待ったサファリドライブです。
日中は動物たちは暑くてお昼寝なので、夕方3時半からの3時間のサファリドライブになりました。

道が結構悪く車も揺れて大変なのですが、いろんな動物が現れるのでDsc_5391sそんな事気にしていられません。いつどこでどんな動物が現れるか鵜の目鷹の目で興奮しながらまるでアドベンチャーの世界です。チョベ国立公園は雄大でアフリカ象がたくさんいることは知っていましたが、


Dsc_5458sアフリカ象の他、キリン、インパラ、クードゥー、ほろほろ鳥やシマウマ等といろんな動物にも会えました。象は泥浴びを楽しんでいるように見えましたが、実は体に泥を塗ることで、皮膚の冷却と寄生虫除去、熱い太陽と強力な紫外線からの皮膚の保護をおこなっているそうです。また体がかゆい時は木に体をこすりつけていまDsc_5420sした。キリンは首が長いので足を踏ん張って水を飲んでいました。

Dsc_5488ss








Dsc_5451ss



                                                                  


Dsc_5462s

          





Dsc_5491ss
                           
            
                             

                                                            
Dsc_5435ss




インパラは弱い動物なのでいつも群がっていて後ろから見るとお尻のところが黒く漢字
の”川”の字ようになっています。このように動物の習性までわかって何だか動物博士になったような気さえしてきました。

           Dsc_5437s_3

特にまさかこの公園でヒョウを見られるとは思ってもいなかったのに見られてラッキーと思いきや、帰って


Dsc_5474sss


写真を見ると写っていなくてがっかりです。
でもサファリを終えロッジへの帰り道には赤く染まった美しい夕日にも出会え感動しました。

Dsc_5493s

 

Dsc_5494s



                   


   
                  


           
          



       


           

            

| | コメント (0)

アフリカ南部12日間の旅 (その2 ヨハネスブルグ~ジンバブエのビクトリアの滝 ) My Tripl to Southern Africa (in Victoria Falls in Zimbabwe)

ヨハネスブルグ~ジンバブエのビクトリアの滝

Dsc_5226s             
画像をクリックすると大きく見ることができます。


翌朝ヨハネスブルグから飛行機で1時間半くらいでジンバブエのビクトリアの滝空港に到着です。いきなり現地の人達のウエルカムダンスで歓迎され圧倒されました。
今この国はスーパーインフレで財政困難なのか、入国時に何と一人45ドル取られました。バスに乗ってビクトリアの滝に向かう途中でバオバブの木にDsc_5229s


お花が咲いていました。以前マダガスカルに行ったことがあり、バオバブの木はマダガスカル固有のものだとばかり思っていました。実はマダガスカルは元はアフリカと地続きだったということが今回わかりました。緯度もジンバブエとほぼ同じ位置にありますし、バオバブの木がマダガスカルよりきれいではありまDsc_5230s


せんが紛れも無くバオバブの木がジンバブエにもあることがわかりました。また大きな蟻塚も発見しました。

ビクトリアの滝(世界三大瀑布の一つで世界遺産になっています)Dsc_5279s_2

いよいよビクトリアの滝に到着です。実は昔、南米のイグアスの滝(世界三大瀑布の一つ)を見ましたので、ここはあまり期待はしてはいなかったのです。暑い中、ザンベジ川に沿って往復4kmの遊歩道を歩きましたが、乾季で水量が年間で最も少ない時期だったので、ちょっと迫力に欠けました。でも虹の色が濃くてきれいで歩いていてもいつまでも虹が追かっけてき


Dsc_5270s_2


たり、滝の水しぶきが心地よかったりとマイナスイオンをたっぷりもらったような気がしました。お隣の国のザンビア側の滝の上の天然プールで若者達が泳いでいるのにはびっくりしました。歩いている途中道端でファイアーボールという日本では見たこともないお花を見つけたり、この滝を発見したリビングストンの銅像もありました。ジャカランダのお花とDsc_5273s_2


ビクトリアの滝の両方を見たいという欲があったので、仕方ないですね。水量の多い時期に行けばまた迫力がもっとあって感動も違ったでしょう。

Dsc_5300s

今夜のお宿はイギリスの植民地時代のコロニアル様式のホテルです。Dsc_5308s


玄関の前で火炎樹といういかにもアフリカらしい色鮮やかなオレンジ色のお花をつけた木が目に止まりました。
夕食はピアノのライブを聴きながらの優雅な食事でした。まずワニの尾入りカナッペを頂きましたが、顔のイメージとは想像もつかないくらい上品でさっぱりのDsc_5313s味でした。またビーフのミディアムレアを注文したとこ


ろウエルダンの硬いお肉になって、せっかくの美味しいビーフが台無しでした。夜景がきれいだったので夕食後、お庭をぶらっとしました。

           Dsc_5318s 

 

Dsc_5319s 

            Dsc_5322s

          
Dsc_5323s

 

ビクトリアの滝上空の遊覧飛行Dsc_5339s

ビクトリアの滝をヘリコプターで15分位、空から一望しました。お天気に


恵まれ水量は少なくてもさすがアフリカ、雄大ですね。イグアスの滝でもヘリコプターで同じように遊覧しましたが、環境保護の目的のため肝心な滝の上空は飛んでくれなくて、そばの密林の上からの遊覧だったのでちょっとがっかりしました。でもビクトリアの滝の上空からの眺めは三大瀑布の中で滝の落差が一番だと聞いていますが、かなりあることがわかり良かっDsc_5341s


たかなと思います。一番規模の小さなナイアガラの滝を見たことがないので、いつか行って世界の三大瀑布を制覇したいなと思っています。

            Dsc_5347s

Dsc_5348s








          Dsc_5358s

          



          

遊覧飛行の後、ジンバブエと隣の国・ザンビアとを結ぶ橋(ビクトリア・フォールズブリッジを渡りましたが、暑いこと、暑いこと。橋の上からはバンジージャンプに若者たちが挑戦していました。

Dsc_5364sDsc_5367s

| | コメント (2)

«アフリカ南部12日間の旅(その1 ヨハネスブルグとプレトリアにて)My travel to Southern Africa (in Johannesburg and Pretoria)